私にホタルがとまり、蝶がとまる理由

2026年6月6日に北九州市の山田緑地で開催された
「ほたるまつり」へ参加された方へ学びを提供したい、
自然のことを考えてほしい、
という山田緑地の想いから、
私はMOKUMOCOの木育推進員として、
「MOKUMOCO×山田緑地 ホタルと水と森のお話」
というミニ木育講座を行いました。
ホタルはなぜきれいな水辺に住むのか。
ホタルの幼虫は何を食べるのか。
森と水はどのようにつながっているのか。
子どもから大人までその場にいた方々にクイズをなげかけ、
ホタルと自然の関係についてお話ししました。
みなさん、真剣に聞いていただき、とてもうれしかったです。
その講座イベントが終わった後、
MOKUMOCOメンバーとホタルが見える場所へ移動しました。
夜8時頃。
暗闇の中を小さな光がゆっくりと飛んでいます。
すると一匹のホタルが私の近くへ飛んできました。
おっと、私にとまる?!
私はつかさずスマートフォンを平らにして差し出しました。
すると、そのホタルがスマートフォンの上にちょこんととまったのです。
ちょうど隣にいた母親に抱きかかえられた小さな女の子は
とても近くでホタルの光を見ることができたものだからとてもよろこんでいました。
そして、私は思わず笑ってしまいました。
実は私は虫が得意ではありません。
ホタルも美しいと思いますが、近くで見ると『G様』に似ていて少しドキドキします。
それでも、その小さな命が私のところへ来てくれたことがとてもうれしく感じられました。
後で調べると、ホタルは人にとまることもあるそうです。
だから特別なことではないのかもしれません。
けれど私は少しだけ、
「今日はホタルのお話をしてくれてありがとう」
そう言われたような気持ちになりました。
もちろん、本当のことはホタルにしか分かりません。
でも、そんなふうに感じる出来事でした。
実は似たようなことが以前にもあったことを思い出しました。
数年前、若松区のグリーンパークの温室を訪れた時のことです。
たくさんの人がいる中で、一匹の蝶が私の体にとまりました。
その時も一緒にいた家族や周りの人には行かず、なぜか私のところへ来たのです。
また、猫がすり寄ってくることもあります。
友人宅にいくと、足の周りにすりよります。
昔は散歩していた大きな犬が遊びたかったのか飛びついてきて、
後ろにひっくり返ったこともありました。
私は特別に動物好きというわけではありません。
正直、虫も動物も苦手です。
それなのに、なぜか動物や虫が近寄ってくることがあります。
以前の私は、
「何か意味があるのかな?」
と思っていました。
けれど最近になって、少し違う見方をするようになりました。
それは、
私が場の空気に敏感だからかもしれない。
そして、
「私自身が安心できる場所を作りたい」と思っているからかもしれない。
ということです。
私はこれまで、
流産や死産を経験した方のための「花はすお話会」。
木や自然の大切さを伝える木育活動。
心と体をゆるめるアロマやタッチケア。
さまざまな活動を続けてきました。
時々、
「弥生さんは何屋さんですか?」
と聞かれます。
自分でも長い間、その答えが分かりませんでした。
けれど最近ようやく気づきました。
私がやりたいことは一つなのです。
『安心して羽を休められる場所を作ること』
それは人だけではありません。
蝶も。
ホタルも。
猫も。
人も。
安心できる場所を探しています。
人生には悲しい出来事があります。
流産や死産。
離婚。
病気。
人間関係の悩み。
将来への不安。
誰かに話したいけれど話せないこと。
頑張りたいけれど頑張れない日。
そんな時、人は少しだけ羽を休める場所を必要とします。
私は治す人ではありません。
答えを与える人でもありません。
その方の人生を代わりに生きることもできません。
けれど、
その方がまた自分らしく羽ばたけるように、
少しだけ羽を休める場所を作ることはできるかもしれません。
最近、「伴走」という言葉よりも「伴奏」という言葉が好きになりました。
そして今はさらに、「協奏」という言葉が好きです。
人生は競争ではなく協奏です。
誰かに勝つためではなく、
それぞれが自分らしい音を奏でながら生きていく。
そして協奏は、一人ではできません。
自分の音だけでは響かないのです。
誰かの音があるから響き合える。
誰かが聴いてくれるから音楽になる。
誰かが寄り添ってくれるから、安心して音を出すことができる。
私たちの人生も同じなのかもしれません。
苦しい時も、
悲しい時も、
本当は一人ではありません。
誰かとの出会いがあり、
誰かに支えられ、
誰かを支えながら生きています。
花はすお話会も、
木育も、
あまやどりも、
そんな「協奏」の場でありたいと思っています。
花はすお話会で
「私だけじゃなかった」
「ひとりじゃなかった」
と思えること。
離婚で苦しかった時に
話を聴いてくれる人がいたこと。
花はすお話会も。
木育も。
アロマも。
これから始める活動も。
すべて誰かと響き合うためにあります。
私には昔から大切にしている言葉があります。
「いい想像は、いい創造をする」
悲しいことがあっても。
苦しいことがあっても。
少しだけ未来を信じてみる。
少しだけ自分を信じてみる。
その小さな想像が、新しい創造につながっていくのだと思います。
ホタルがとまった夜。
私はそんなことを考えていました。
もしかすると、
ホタルも蝶も猫も、
安心できる場所を見つけるために
私のもとへ立ち寄っているのかもしれません。
もしそうなら、とてもうれしいことです。
これからも私は、
心と体と自然に向き合いながら、
安心して羽を休められる場所を育てていきたいと思います。
この文章との出会いが、
あなたの心の小さな安心につながりますように。
2026年6月
現在、「あまやどり」による対面とZoomもセッションを構築中です。
もう少しお待ちください。

